蜀道難    李白
  ああ、高くて脆くて 幾度となく挫けそうになるこの道のり
  蜀道は青天に上るよりも難しくて
  目に空しく映るのは
  悲しい鳥が古木に叫び声をあげ
  雄が道標となり雌が付添って林間を巡る姿
  耳に鋭く響くのは 
  子規(ほととぎす)が月の夜に不如帰去(戻れぬ)と啼いて空山に愁いている声
  蜀道は青天に上るよりも難しいのに
  ああ、はるかな旅人よ なぜこの道を来たのか


              原文
<口意>吁<口戯>危乎高哉 <口意>()<口戯>( 危ういかな高いかな
蜀道之難難於上青天   蜀道(しょくどうの難きは青天に上るよりも難し
但見悲鳥號古木     但だ見る 悲鳥(ひちょう 古木に(さけ
雄飛雌従繞林間     (ゆう)は飛び()は従って林間(めぐ)るを
又聞子規啼夜月愁空山  又聞く 子規(しき)夜月(やげつ)に啼いて空山(くうざん)に愁ふるを 
蜀道之難難於上青天   蜀道の難きは青天に上るよりも難し
嗟爾遠道之人胡為乎来哉 (ああ)
(なんじ)遠道(えんどう)の人  
胡為(なんす)れぞ(きた)れるや

    
参考資料 前野直彬著作 中国名詩鑑賞3 李白 
     
詩は上記参考資料記載「蜀道難」より一部抜粋
   上段文章は私が勝手にイメ−ジして原文をいじってます。